論理的なスピーキング・ライティングに必須の「PREP(プレップ)法」とは?

母国語である日本語で話しをしていても、話の内容があちこちに飛んで結局何を言いたいのか要点がわからない、前置きが長すぎて結論は一体なんなのか?という話し方の人に出会ったことはありませんか。また、伝えたいという気持ちが強すぎて焦ってしまうとそんな話し方になってしまうという方もいるかもしれません。

日本語でさえそうなる可能性があるのですから、母国語ではない英語で話したらどうなるのでしょうか。

限りある語彙力と文章力で、いかに相手に対して論理的に物事を伝えることができるかどうかは英語学習者にとってとても重要なテーマの一つです。特に、英語で議論をしたり、英語でスピーチをしたり機会がある、ビジネスシーンで簡潔に説得力のある英文を書かなければならない、といった状況下にいる人あればなおさらその重要度は増してきます。

これらの解決法としてはもちろんですが、英語のスピーキング・ライティング力をアップさせる方法として効果抜群と言われる「PREP(プレップ)法」というメソッドをご存知でしょうか。今回は、このPREP(プレップ)法について詳しく説明したいと思います。

PREP(プレップ)法とは?

PREP法とは、論理的に自分の言いたいことを伝えることができ、なおかつ説得力もあるといわれるビジネスシーンでの文章構成方法としてもよく用いられているメソッドです。PREP法は、一番伝えたい結論を話の冒頭に持ってくることで、相手の興味をぐっと引きつけ、そこから順にその結論に至った理由や具体例などを説明していくという手法になっています。

一般的に聞き手が最も話に集中できるのは、会話開始直後の30秒あたりといわれています。そのため、最も強調したい結論やコメントを会話や文のはじめで伝え相手にその内容を強く印象付けることで、説得力のある文章やプレゼンテーションが可能となるのです。また、聞き手や読み手にとっても何についての話しであるのか、という要点が早い段階で把握しやすくなるため、非常にわかりやすい文章構成に仕上がります。

PREP法は、その効果的な文章構成の頭文字を取って名付けられています。

  • P = Point(最も伝えたい結論、要点、主張)
  • R = Reason(理由)
  • E = Example(事例、具体例)
  • P = Point(要点、主張、結論を繰り返す)

この法則に沿って会話や文章を作っていくことで、相手に響きやすい印象的なストーリー展開を持って伝えることが可能となります。そしてPREP法は、英語のスピーキングとライティング力を向上させるのにも非常に役立ちます。

PREP(プレップ)法の解説

まずは、PREP法である「Point – Reason – Example – Point」という一連の流れをしっかりと念頭に置いて英語の文章を作るようにしましょう。そうすることによって、英語の肝となる、意見の展開法を短時間で身につけることができるようになります。

また、英語を話したり聞いたりする場面において、PREP法を活用して文を作ることによりあなたの伝えたいことや発言のチャンスを広げることも可能となります。

このPREP法で英文を作るそれぞれのポイントは下記となります。

  1. Point:どんな言い方でも良いのであなたが主張したい内容や結論を簡潔な文で伝えます。
  2. Reason:Pointで述べた主張に直接的に結びついたなぜそうなのか?という理由を伝えてください。
  3. Example:Reasonの部分で述べた理由の裏付けまたはサポートとなるとなる出来事や経験などをより具体的に説明します。
  4. Point:ここでの最後の主張は、最初の主張と同じ内容や方向性でありながらも、できるだけ違う言葉や表現を変えて使いましょう。

それでは実際に簡単な英文を作ってみましょう。

  • Point: You should make an appointment before visiting the doctor.
  • Reason: Because she is very busy recently.
  • Example: I went to see the doctor 2 days ago. I was made to wait for 5 hours
  • Point: That’s why I recommend you that you should make an appointment in advance.

また、PREP法は相手に同意をして会話を盛り上がらせたいときにも活用できます。

  • Point: I totally agree with you!
  • Reason: I had the same feeling as you.
  • Example: He couldn’t answer me when I asked him about it.
  • Point: I am certain he will quit this job soon.

このようにPREP法を意識することで、相手が理解しやすい英文を論理的に作っていくことができます。また、ポイントである会話を始めるときの導入フレーズ(上記の例であれば、Because、That’s why、I totally agree with you、他にも I think、I believe、For example、In my experience、Therefore など)をいくつか知っているとよりスムーズな英文構成が可能となります。

PREP法を活用した英文構成で特に気をつけること

主張の理由を2番目にしっかりと持ってくる

細かな説明やたとえ話は、3番目のExampleで伝えることです。この2番目と3番目の順序が逆になってしまうという間違いを起こしてしまう方は多いです。話しを聞いている相手がより理解しやすいように文章構成を意識しましょう。

簡単な表現を活用する

PREP法に慣れるまでは、難しい表現や気の利いた言い回しを使わずに、簡単であなた自身も使いやすい表現を使用しましょう。それよりも、PREP法を活用した英文の作り方(ライティング)や発言の仕方(スピーキング)が英文を作るときに自然と出てくるように意識して練習をしてください。

まとめ

いかがですか。もしかしたらこの手法を日本語でのビジネスシーンではすでに取り入れているという方もいるかもしれません。論理的に印象的に意見を述べることは、英語を使う場面だけでなく、あなたの人生におけるあらゆる場面でも役に立ってくれることでしょう。

また、常に忙しく時間がないビジネスシーンでPREP法のメソッドが身についているというのは、相手にとってもあなたにとってもプラスになります。英語のスピーキング・ライティング力のアップに必須ともされるこのPREP法をぜひ実践してみてください。

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佐々木 久枝
カナダ在住。各地図書館の本を読破することが楽しみの一つ。いわゆる本の虫。言葉や文字にとても惹かれ、現在は英・仏語を話し、国内外で語学講師の経験を持つ。移住を機にリモートワーカーとなり執筆、翻訳、通訳、取材、商品紹介のキャッチ等を手がける。述べ20カ国以上を旅した経験から世界は繋がっていると体感し、国も人種もボーダレスな人生を謳歌する一児のママ。(ブログ:https://writer-sasaki.blogspot.jp/