話せなくても大丈夫!?英会話力をぐんと高める「アクティブ・リスニング」とは?

英語学習をしている方の中には、英会話スクールやオンライン英会話などでレッスンをしているときには何とか会話のラリーが続けられるものの、いざ実際に外国人と英語で話してみると、相手の話に単語で相槌を打つだけでコミュニケーションが終わってしまい、なかなかスムーズに会話を続けられないという方も多くいるのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが「アクティブ・リスニング」というメソッドです。実は、英会話にあまり慣れていない方やまだ十分なスピーキング力がない方でも、少しコツを掴むだけで積極的に会話に参加し、英語でスムーズに会話のラリーを続けることは可能です。そして、そうすることで英会話の能力を一気に高めることもできるのです。ここではその「アクティブ・リスニング」について詳しくご紹介します。

アクティブ・リスニングとは?

「アクティブ・リスニング」とは、その名の通り「アクティブ(積極的)にリスニング(話を聞く)をする」というメソッドのことを指します。英会話のキャッチボールを円滑にするために、受け身ではなく積極的に相手の話を聞くのがアクティブ・リスニングです。相手の話を聞き、そこで理解した情報やキーワードを元に、相手が話し出す内容を先回りして質問、コメントをする。そうすることで、相手が始めた会話のイニシアチブを担うこともでき、一つの話題を広く展開することも可能となります。

あくまで、メインスピーカーとなるのは相手ですが、インタビュアーのようなポジションを聞き手のあなたが担うことで、より円滑に能動的にコミュニケーションを進めることができます。

アクティブ・リスニングの効果

このメソッドを習得することで下記のような効果を得ることができます。

  1. 積極的に相手の話を聞くことでその内容をしっかりと理解することができ、リスニング力がアップする
  2. 理解しようと一つ一つの会話をしっかりとヒアリングすることで、耳に英会話が慣れていくためその感覚をつかむことができる
  3. 話し手の会話に能動的に参加して、質問やコメントができるようになる

これらの効果が得られることで、あなたの英会話力を総合的に高めることが可能になるのです。目の前で行われているコミュニケーションの全てを把握しなくても構いません。あなたが理解できた話の内容に対して、たとえ推測であったとしても即座に何かしらの質問やコメントをすることが重要です。そうすることにより英会話のスピードや感覚というものが掴めてきます。

例えば、「美味しいレストランを見つけたんだ!」という会話が始まったとします。そこで、あなたが「へぇ、そうなんだ?」という相槌をするだけだとしたら、話し好きな相手であれば、その後は相手の独壇場で「そのお店はどこにあって」「何駅の近くで」「どんな料理で」「メニューの何が美味しかったのか」というような情報が話されることになります。それらの情報を先回りして、あなたから質問するのがアクティブ・リスニングというテクニックです。

アクティブ・リスニングを実践する「3つのR」

このアクティブ・リスニングのメソッドで意識したいのが、下記の「3つのR」です。

  • Repeat(繰り返し):会話の中のキーワードを繰り返す
  • React(反応):相槌、理解
  • Reply(返答):質問、コメント

この3つのRを意識して英会話にアクティブに参加します。早速例文を見てみましょう。


相手
Did you know we will have a new teacher next session?(私たちの先生、次のセッションから変わるらしいよ?)
あなた
What!? Why?(なに!?なんで?)
相手
I don’t know why but our teacher is quitting.(理由はわからないけど、この学校を辞めるらしい。)
あなた
Just quitting!? it’s sad news. (辞める?それは悲しいニュースだよ。)
相手
It is! He was the best teacher ever.(私も!彼は最高の先生だった。)
あなた
You think so? Me too! I hope the next teacher will be good.(君もそう思う?私もだよ。次の人も良い先生だといいな。)


この会話は、実はあなたの質問やコメントがなくても完結します。しかし、あなたが上手な相槌や気持ちのコメントを発言することで、会話が盛り上がり、あなたが英語で対応できる範囲内での会話が成立するのです。相手が始めた会話に対して、あなたが質問によって舵をきる。そのようなイメージで練習をしてみてください。このやりとりを少しずつ増やし、テンポを早めていくことで英会話力がどんどんと向上していきます。

単語一つ一つを理解していくというよりは、あなたの耳にポンっと入ってきて即座に理解できた単語を中心に、話の全体像を理解・推測することがこのメソッドのコツです。相手が全てを話し終える前に、あなたが理解したことを中心に相槌や質問を持って反応します。難しい技術は必要ありません。恥ずかしがらずにコミュニケーションの輪に積極的に参加することがなにより大切です。

このテクニックが習慣となれば、相手の話を聞きながら、同時に次はどんな質問をしようかという思考ができあがり、そのことにより頭の中で翻訳作業されていた、英語文と日本語文の変換が徐々に早くなっていき、英語で理解し、英語で質問事項を考えるという思考により近づくことができます。

まとめ

英語のみならず、言語習得全般に活用できるアクティブ・リスニングは、相手の話をしっかりと聞くという姿勢も鍛えられるため、あなた自身のコミュニケーション能力も鍛えることができます。興味を持って相手の話を聞き、質問やコメントを絶やさない聞き手となることができる人は、ビジネスシーンでも友人としても、また恋人としても重宝されるにちがいありません。わたしたち日本人の中には、積極的に会話に参加するという行為が苦手な人も多いです。勇気を持ってそれを克服し、英語を話す場面でもあなた自身をしっかりとアピールできるようこのメソッドを是非取り入れてみてください。

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佐々木 久枝
カナダ在住。各地図書館の本を読破することが楽しみの一つ。いわゆる本の虫。言葉や文字にとても惹かれ、現在は英・仏語を話し、国内外で語学講師の経験を持つ。移住を機にリモートワーカーとなり執筆、翻訳、通訳、取材、商品紹介のキャッチ等を手がける。述べ20カ国以上を旅した経験から世界は繋がっていると体感し、国も人種もボーダレスな人生を謳歌する一児のママ。(ブログ:https://writer-sasaki.blogspot.jp/